「魔法少女まどか☆マギカ ~The different story~ 中」 感想

（上巻の感想記事はこちら → http://halcyonnote.blog.shinobi.jp/Entry/660/）

         

ハノカゲさんによる書下ろしスピンオフの中巻の感想のようなレビューのようなものです。いまさらとか言うな！(ﾟДﾟ )
上巻が「フェアウェルストーリー」をもとにした話だったのに対し、この中巻からは全くの新しいお話。アニメ本編をリアルタイムで見てたあの展開が読めない感覚がよみがえります（´∀｀）

前回同様セリフを引用しながらの感想。以下はネタバレ含むので「続きを読む」で。

　さやか「そういうマミさんだって正義の味方と学業両立できてるんですかー？」
　マミ「心配には及ばないわ？」
　さやか「くっ・・・隙がなさすぎるぜマミ先輩！」

吹いたｗｗ
魔法少女としての使命に追われて提出課題のことを忘れていたさやか。学業を疎かにしてはダメと諭すマミさん。
実際は自分も忘れてたのに二人が帰るまでいいかっこするマミさんかわいいよマミさん。

　杏子「いいからてめぇの仲間助けろ!死なせたいのかよ!?」

さやかの過失から重傷を負ったマミさんを助けに来たのはほむらと杏子。マミさんを死なせまいと本気で焦るあんこが何かかわいかったです（´∀｀）
ここでさやかの治癒魔法お披露目。マミさんも使ってたから後天的にも習得できるようだけど、契約時の願いに直結してるだけに回復力は人一倍だそう。音符の魔法陣がかっこ（・∀・）イイ！

　杏子「魔法少女になる前から知ってたんだろあいつの願い　他人のために祈ったあたしがどうなったか知ってるくせに」
　　　　「あたしの時みたいに裏切られちまえばいいのさ」

久しぶりにマミさんと二人きりで話せて初めはいい感じだったのに、（幻惑の）能力を失ったことを見抜かれた杏子はマミにきつい言葉をぶつける。自分と同じ過ちを犯す少女がいないように、マミさんにはさやかが契約するのをとめさせて欲しかったんだろうなぁ。
と同時に何だかんだ言いながら、マミさんに対して未練たらたらな感じですね。自分がなれなかった「絵に描いたヒーロー」に憧れる感情はまだ残っている模様。

　さやか「あたし・・・　あの子が魔女に魅入られてたの　知ってたんだ」

な・・・何だってー(ﾟДﾟ；)
親友であると同時に恋敵であるがゆえに、仁美が魔女に魅入られていたのを見て見ぬふりをしたのか・・・さやかちゃん恐ろしい子・・・!！(ﾟДﾟ；)

と思ってたけど読み進めていくと私の感違いだったことがわかりました（´Д｀）
実際は「仁美を見かけた時間・場所に違和感を持ったが、恭介をめぐって話しにくい雰囲気が二人の間にあったので、勘違いと自分に言い聞かせた」だけでした。これで自分を最悪と罵るさやかちゃんマジメすぎるだろ・・・
でもこの半端ない自己嫌悪っぷりを見る限り、もしかしたらうっすらとは「魔女に魅入られてた可能性」にも気づいてたのかなぁ。

　さやか「どうしてあたしを責めたりしないの？」
　　　　　「マミさんの忠告を押し切って契約したからこんなことになっちゃったのにさ・・・」

マミさんに重傷を負わせたことと仁美の件が重なって、自己嫌悪ＭＡＸ状態のさやかはマミさんにコンビ解消を持ちかける。
杏子の時同様、自分自身を、そしてマミさんをこれ以上傷つけないための選択なんだけど、また独りぼっちになってしまうマミさんが不憫すぎる（´Д｀）

　まどか「上条くんの腕を治したの・・・　さやかちゃんなんだよ」

うおおおおぉい(ﾟДﾟ；)
さやかの落ち込みっぷりを見過ごせないまどかは恭介に秘密を暴露。まどかなりに考えた行動なんだろうけど、恭介に秘密を知られたという事実が瀕死のさやかにとどめを与えてしまった・・・
さやかは隠してきたことを全部話すことを約束する代わりに「一日だけ時間をちょうだい」と残しその場を去ります（´Д｀）

　さやか「だから逃げてきたの　犯したミスを暴かれるのが怖かったから」

ソウルジェムが濁っているにもかかわらず使い魔狩りを続けるさやかに杏子は説教する。自分と同じ境遇のさやかを見過ごせまいとする杏子と自分の本音を漏らすさやか。
なかなかいい雰囲気になるのかなと思ってたけど、さやかの中で「杏子は悪い奴」という考えは消えてないようで、そのようになりたくない（というよりなれない）さやかはその場を後にします（´Д｀）

遅れてやってきたマミに杏子はさやかのことを託す。

　マミ「あなたのためでも他の誰かのためでもなくて　私のために一緒にいて」
　　　　「あなたが自分を許すつもりがないのなら　私だって正義の味方なんてやめてやる」

エルザマリア戦でマミは秘めていた胸の内を告げる。正義の味方でいたかったのではなく、ただ誰かと一緒にいたかっただけなのだと。
自分に都合のいいことだけ伝えるずるい子になってもいいと諭すマミさん。まさか５話のシーンがここの伏線になってたとはなぁ。
そしてやっぱりここの戦闘シーン好きです（´ー｀）脳内でDecretum（さやかのテーマ）が再生されるわ。

　さやか「参ったな　ここは厳しく言い返さなくちゃいけないところなのにな・・・」
　　　　　「嬉しいんだ　こんなあたしを必要としてくれて」

エルザマリアの結界が壊れ影絵の世界から解放されることで、マミさんの泣き顔が露わになる演出が素敵すぎて泣いた（ノД｀）
杏子には無理だったさやかを救うということをマミさんが達成してくれた（´∀｀）これはさやかちゃん救われるＥＮＤ来るでヽ（´∀｀ ）ノと思ってた私が甘かった・・・

　QB「遅かれ早かれ美樹さやかが最初に孵るのは予測できた事さ」

さやか☆魔女化(ﾟДﾟ；)マミさんに救われたと思ったのに、さやかのソウルジェムはもう限界を超えてしまってたようでした（´Д｀）

ひたすらさやかが濁り続けていった本編もきつかったけど、一回持ち上げてから落とされた今回はある意味それ以上の衝撃でした（´Д｀）
さやかが魔女化してしまい果たしてどうなるのかという、またとんでもなく続きが気になる引きで下巻に続きます。マミさんは主人公だから死なないだろうけど、杏子がまた心中しそうだな・・・
そして今回もまどかはいつになったら契約するんだろう（汗

(下巻感想 → http://halcyonnote.blog.shinobi.jp/Entry/674/)