「魔法少女まどか☆マギカ ~The different story~ 上」 感想

本編のコミカライズを担当したハノカゲさんによる新たな描き下ろしスピンオフ。
劇場公開記念ということで一か月の間に上・中・下巻を集中刊行してくれるのでこれはうれしい（´∀｀）

　　　　　　

表紙は杏マミ。この組み合わせでわかるように、ドラマＣＤ「フェアウェルストーリー」をもとにした内容になってます。
といってもフェアウェル～をそのままコミカライズしたわけではなく、さらに丁寧な描写を加えて膨らましていった感じ。
（フェアウェル～の感想記事はこちら → http://halcyonnote.blog.shinobi.jp/Entry/507/）

何かこれ以上はネタバレしそうな勢いなので「続きを読む」で（汗

全体を読んだ感想は、「これで二期作れるやん・・・!!(ﾟДﾟ；)」

フェアウェル～でのマミさんと杏子の出会いから別れまでをさらに丁寧に描いただけでなく、マミさんと他の魔法少女の考え方の違いがさらに強調されていて、それゆえにもともとマミさんに同調していた杏子の価値観が変わっていくさまがより切なく感じた。
今までは杏子によって間接的にしか語られなかった一家無理心中の話が直接描かれてて、正直読むのがつらかった・・・杏子が自分の「願い」を否定してしまったのも無理はないよなぁって。

内容的なことだけではなく、今回は戦闘シーンもすごく良かったです。
前回のコミカライズでも巻を重ねるごとに画力が上がっていってたハノカゲさんですが、今回さらにパワーアップされてました。オリジナルの魔女もいっぱい出てきて、戦闘シーンは普通にwktkできた（´∀｀）


今回はセリフの引用なしで書こうとしたんですけど難しいですね（汗）てことでフェアウェル～ではあまり描かれていなかった部分を中心に引用。


　杏子「あたしの父さんの大切な教会をふざけた呪いで汚しやがって」
　　　　「絶対にタダじゃ済まさねえ！」

あんこちゃんｶｯｺﾖｽｰ（´∀｀）
魔女にとりこまれた信者たちは教会を燃やそうとする。結界に乗り込み魔女を倒すことで呪いを解くが、父にその現場を目撃されてしまう。

本編では「ある時」としか杏子の口から語られていなかった、杏子の祈りによって信者が集まってきたことが父にばれた場面が補足されていました。ここでマッチや教本をお菓子に変化させる（というより一時的に見せかける）という、ロッソファンタズマ（）以外の杏子の幻惑魔法が描かれてました。

確かにこの場面だけ見ると杏子が信者を操っているように見えたかもしれないけど、もうちょっと娘の話に耳を傾けてあげてもよかったのに・・・

　杏子父「私の下を訪れた者たちみな信仰のためではなくただ魔女の力に惑わされ惹きつけれただけの」
　　　　　　「哀れな人々だ」
　　　　　　「そうして惑わした人々をお前は手にかけるつもりだったんだろう？」

突然信者が増えたからくりを知った親父は杏子のことを「魔女」となじる。
さらっと流されていたこの辺のシーンをしっかり描かれるときついわ（´Д｀）と同時にこの親父になんか腹立ってきた(ﾟДﾟ )

「魔女」「悪魔」と罵られ、少しずつ価値観が変わっていく杏子はやがてマミさんとの集合場所に訪れなくなる。

　マミ（佐倉さんどうしたんだろう・・・）
　　　　　　（中略）
　　　　（すっかり寒くなってきちゃった　温かいもの一緒に食べられるといいな）

このシーンマミさんらしさが出ててすごい好きです（´∀｀）
今回のコミカライズにあたってどれくらい脚本があったかは知らないけど、何か女性ならではの描写だなって感じた。（意外と知られてないみたいですがハノカゲさんは女性です。）

　杏子「あたしが魔女を狩るのをやめたら　あたしもみんなと一緒に死ねる？」

一家無理心中を目撃し、独り取り残された杏子はQB相手につぶやく。すぐ「冗談に決まってんじゃん」と打ち消すもののこれ絶対本気だよなぁ（´Д｀）今回で読んでて一番つらいシーンでした。

フェアウェル～同様、杏子は自分の祈りを否定したことで固有魔法を失う。そしてマミさんと衝突し、見滝原を去る。
フェアウェル～ではここでお話が終わったけど、今回のdifferent storyでは「マミさんが生存していたらどうなったか」という形で話が続いていきます。

　マミ「その子は私の大事な後輩なの　妙なこと吹き込むのはやめて貰えるかしら」

アニメ本編では５話にあたるさやかと杏子の戦闘を中断させたのはマミさん！（´∀｀）この気になる引きで次巻へ続く。
というかほむら・まどか・さやかは今回ここで初登場（汗）上巻は杏マミファン歓喜の仕様になってます（´ー｀）


中巻もとっくに読んだのですが時間が・・・下巻が発売されるまでにはきっと感想書きます（汗
(中巻感想 → http://halcyonnote.blog.shinobi.jp/Entry/665/)